データ・ドリブン・マーケティング―――最低限知っておくべき15の指標/マーク・ジェフリー

マーク・ジェフリー著『データ・ドリブン・マーケティング―――最低限知っておくべき15の指標』
(原著:Data-Driven Marketing: The 15 Metrics Everyone in Marketing Should Know (English Edition)

 

データ・ドリブン・マーケティングというタイトルの通り、マーケティングの業務におけるKPIとその計算方法やデータ分析の事例が紹介されています。

ROMI (Return On Marketing Investment) の計算において、正味現在価値(NPV)や内部収益率(IRR)といったファイナンス指標も交えて解説されている点は、良いです。

顧客生涯価値 (CLTV) の計算に、微分公式が出てくる点も意外でしたが、なかなか良いです。実務においてすぐに真似をして実践できるかどうかは別として、知っているかどうかによって、出来ることに差がつくものだと感じています。

フレームワークや分析手法のアイデアを知っていればいるほど、いざという時に実際に使えるものだからです。

 

日本人著者によるマーケティング本の大半が、マーケティングのキャンペーン事例等の現場の業務の解説に終始しているものが大半であり、ここまで包括的なKPIを用いたデータ分析手法や、ファイナンス視点を取り入れた分析手法を紹介している本はありません。

著者のマーク・ジェフェリーは、ケロッグ経営大学院の教授。一冊の本に網羅的にデータ分析手法がまとめられている点は、さすが大学教授という気がします。

 

 

原著と日本語の翻訳版、両方購入してみたのですが、翻訳版はかなり編集が加えられているようで、全体の構成は明らかに原著の方が分かりやすいです。

また、日本語版では割愛されている事例、図解が多数あることがわかりました。米国のマーケティング事例など、日本人の感覚で理解し難いものを端折って編集されたのかもしれません。ちょっと残念です。

Amazonレビューではあまり評価が高くないようですが、日本語の翻訳が分かりにくい点が原因かもしれません。(専門用語が多く、カタカナ用語が多いので仕方ない部分もありますが。)

マーケティング担当者の方で、より経営視点の考え方を身につけたい方、データ分析のレベルを上げたい方におすすめです。原著と日本語版、両方購入されるのがおすすめです。

Leave a Comment

Your email address will not be published. Required fields are marked *